菌の話

★腸の中にはどんな菌がいるのか

腸内バランス

腸内には様々な菌が生息し、ヒトの身体に大きく関わっています。善玉菌を増やし悪玉菌を減らして健康になろう、なんてよく聞きますね。実際に、腸内細菌を大きく善玉菌、日和見菌、悪玉菌と3つに大きく分類しています。

 

ただし、今まで悪玉菌と分類されていたが、ヒトの身体に良い働きをする要素も持つ悪玉菌も存在するということが、2016年現在では、日本の最先端の技術によって判明しています。ですので、現在は3つの分類ではなく、それぞれの腸内細菌ごとの性質を見極めよう、といった動きに研究は進んでいます。

 

しかしながら、例外はあるにせよ、3つに分類する方が分かりやすいので、今回は善玉菌、日和見菌、悪玉菌と分類してご説明します。これら3分類の菌が、腸の中で腸内フローラを形成して、生存競争をしながら共存しています。一般的な日本人の腸では、善玉菌が2割、日和見菌が7割、悪玉菌が1割であるとされています。そう、意外と知られていない日和見菌の割合が多いですね。ちなみに、腸内フローラが不安定になりだすと、この日和見菌は悪玉菌へと勢力加担するといった、腸内環境の隠れたカギとなっているのです。

 



★善玉菌の特徴

麹菌

さて、我々に良い働きをしてくれるといわれる善玉菌ですが、名前の通り私たちの身体に良い効果をもたらします。善玉菌は500種類以上ありますが、有名なものだと、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌、酵母菌、麹菌などが挙げられます

 

全部一度は聞いたことがあると思います。善玉菌の働きとしては、腸内フローラの安定化に役立ったり、消化酵素の働きを助長したりすることで糖質、脂質、タンパク質を分解、消化や吸収を促進します。また、悪玉菌や病原菌の増殖や活動を抑制し、腸内の免疫機能を亢進することで、下痢や腹痛を抑えます。さらに、現在では発がん物質の分解を行うことで、がんの予防になるという研究結果もあります。善玉菌は、まさに至れり尽くせりで身体に良い菌なのですね。そんな善玉菌は糖や食物繊維などを食べて活動します。

 

★悪玉菌の特徴

一般的に身体に悪い効果をもたらす悪玉菌ですが、大腸菌(有毒株)やピロリ菌、ウェルシュ菌などが挙げられます。大腸菌は特に有名かと思いますが、意外と一般日本人の腸内の1%程度しか占めないらしいです。悪玉菌の働きとしては、腸内環境を悪くし、免疫力を低下させ、下痢や便秘、潰瘍などを誘発し、発がん物質まで作り出し癌も誘発します。老化にもつながり、なるべく減らしたい菌です。そんな悪玉菌は動物性タンパク質を食べて活動します。

 

また、悪玉菌の中でも超悪玉菌と呼ばれるETBF菌、こと、毒素産生型フラジリス菌という菌がいます。腸内に炎症を起こすことで、大腸がんリスクをとても高めます。

 

日本人では、10人に1人が感染していると言われています。ただし、ビフィズス菌を摂取することで、ETBF菌の活動を抑えることができるようです。